「子供にひらがなや運筆を教えるのはいつから?」
「どんな方法がいいの?」
「仕事と家事で忙しくて練習に付き合ってあげられない。」
ひらがなやカタカナを早く覚えると、本も読めるようになるし、世界が広がるかなあと思って、わが家では娘が2歳の頃から色々と試してきました。
その結果、娘は4歳3ヶ月でひらがなを読んで、書けるようにはなりました。
ずば抜けて、早いわけではありませんが、教えた経験をもとに、実際に試した中でオススメの方法をご紹介します。
ひらがな・運筆はいつから教えればいい?
わが家の結論は2歳からです。
ひらがなの練習は「読む」と「書く」の2つに分かれます。
「読む」ことについては、「書く」ことより習得が早いと思います。
猫の絵を見て、「猫」と覚えるように(認識するように)、ひらがなを「絵」として見せながら、「あいうえお・・」と地道に覚えていけばいい(認識していけばいい)と思います。
「書く」ことについては、まず運筆能力が求められます。
運筆能力とは、鉛筆を正しく持って、筆圧を調整したり、思った方向へ筆を動かしたり出来るという、身体能力的なものです。
これは練習が必要で、不十分だと、ひらがなの書く練習をしても、なぞったりすることが出来ず、めちゃくちゃになってしまいます。
この練習は、やればやるほど上達すると思いますが、3歳頃からトレーニングが可能だと思います。
ある程度運筆能力がついたら、ひらがなの書く練習を行います。これが3歳半くらいになると思います。
まとめると、2歳から「読む」練習をし、3歳くらいから運筆の練習、3歳半ころから実際にひらがなを書く練習をします。
能力には個人差があるので、遅くなっても、焦ったり、イライラしたり、怒ったりしないでください。
特に、運筆能力の上達は個人差があるのではないかと感じています。
子供は「やらされている」と感じると、嫌いになってしまいます。
その日、練習に飽きていたら、やめていいのです。
1つ1つを積み上げる感覚で、貯金するような感覚でやったらいいと思います。
基本的には、親がついておいてやらないと練習にはならないと思います。
子供は、自分が何か出来るようになると親に1番に認めてもらいたがります。
「見てー」と言われたときに、「すごいね」「頑張ったね」とタイミング良く反応することが、上達する鍵となります。
子供と過ごす時間やその記憶というのは子供や親両方にとって何モノにも代えがたい宝にもなります。
ひらがなの上達のためにも、そして子供や自分自身の人生の宝のためにも、一緒にひらがなの練習をしましょう。
ひらがな・運筆のオススメ練習方法7選
①お風呂で使うあいうえおのポスター
お風呂の壁に貼れるあいうえおの表のポスターです。
これを「読む」練習に活用します。
平日で子供と過ごす時間は限られています。
毎日一緒に机で勉強する時間が取れればベストですが、保育園や幼稚園から夕方帰ってきた子供は疲れていますし、親も家事に追われているので、現実には難しいと思います。
それでも、お風呂は子供と必ず一緒に入りますよね。
その時間にこの表で、あいうえおの読む練習をします。
毎日ほんの2,3分で済みます。
わが家はアンパンマンの表です。
まず、ひとつひとつ文字を指さしながら「アリのあ、犬のい・・・」と親が声を出して教えていきます。
その後に、子供に必ず「あ」、「い」・・・とリピートして発声させます。
そして、少しずつ覚えてきたら、「あはどーれだ?」とクイズをします。
この繰り返しを1年すれば、あいうえおは読むことが出来るようになると思います。
②運筆シート・迷路
運筆の練習としてこれらは使いました。
運筆シートはちびむすドリルから印刷してやりました。
なぞる練習と思ったらいいと思います。
学研やくもん等も運筆の教材を出していますので、それでもいいとは思います。
私はくもんのはじめてのおけいこも使いました。シンプルなデザインで使いやすかったです。
迷路は100均のモノ、ちびむすドリルから印刷したモノを使いました。
迷路に関しては、最初に迷路の遊び方を教える必要があります。
何も教えずやらせると、平気で壁を越えてゴールまで行ってしまいました(汗)
スタートからゴールまで行くこと、壁を越えては行けないこと、行き止まりだったら戻ってもいいことの3つを教えればいいです。
最初はスタートとゴールが文字が読めず分からないので、慣れるうちは一緒にやりましょう。
迷路は理解しだしたら、面白いのか、集中してやるようになります。
保育園から帰ってきて、ご飯の支度をしている間、やっていることもあります。
③100均のホワイトボード
運筆の練習として使いました。
セリアでA4くらいの大きさのホワイトボードを買って、リビングと子供部屋に掛けておきました。
マーカーを持って色々絵を描いたり、覚えた字を書いたり、自由に使っています。
特にホワイトボードで○○を書きなさいということはしていません。
ペンの使い方、消し方を教えると、好きなときに好きなものを描いて(書いて)遊んでいます。
この積み重ねが運筆能力の向上につながったと感じています。
ペンは赤色、黒色が最低限あるといいです。
消しゴムは単体のモノをオススメします。
コストとしては、全部で400円くらいです。
④アンパンマンとはじめよう!あいうえおカード
これは読む練習として使いました。
使い方は2つです。
1つ目は、カードをばらばらに並べて、
「あ、はどーこだ?」と言ってやって、カードを取らせるやり方です。
カルタと思ったらいいです。
2つ目は、下の写真のようにカードを半分くらい隠して、「あ、で始まるこの絵は何でしょう?」と言って答えさせるやり方です。
このカードはエンターテイメント性があり、子供の食いつきがいいです。
休みの日に1週間に1回くらいやっていました。
⑤アプリ「たのしい!ひらがな」
これは書く練習に使いましたが、読む練習もこれで十分出来ます。
3歳であれば、自分ひとりで使うことが出来、集中して練習することが出来ると思います。
他のアプリも試しましたが、これが一番良かったです。
まず書く練習においては、「あ」の文字を大きく見せながら「あ、を書いてみよう!」とゆっくり女性のアナウンスが流れます。
すると子供が好きそうなイラストとなぞる画面が出てきます。
なぞるのも、アヒル等のイラストが先導しながらやってくれるので、子供でも直感的に簡単にできます。
なぞるときも「あ、あ、あ・・・・」と繰り返すので、子供も「これは、あ、なんだな」と認識しながら書く練習が出来ます。
書き終わると「上手!」と褒めてくれます。
その後は、複数のひらがなが出てきて画面上を浮遊し、「あ、を捕まえて!」とアナウンスが流れますので、手で「あ」をタップします。
こうすることで、「あ」をよむ練習も出来てしまいます。
このように、書く練習と読む練習両方が、遊びを交えて楽しく出来るので、子供も集中しやすくオススメです。
親が家事などで一緒に出来ないとき等、このアプリは大活躍でした。
娘も息子も3歳のときにひとりでこれをやることができていました。
といっても、ずっと出来るわけでは無く、集中して続くのは、だいたい、2行(例えば、あいうえお、かきくけこ)くらいでしょう。
毎日、ご飯の支度中などにすればいいと思います。
ひらがなの練習で、唯一、親が一緒で無くても出来る方法です。
娘は夕飯支度をしているときと保育園に朝行く車の中でやっていました。
3歳の息子は朝保育園行く前、行く車の中で毎日やっていました。
ただ、弟がやるときは、長女は別の部屋にいさせる、または、長女がいないときに弟にはさせるようにしていました。というのは、そのとき長女は小学1年生でひらがなはとっくに出来るのですが、このアプリはゲーム感覚ができるため、長女までいっしょにやって弟の邪魔をしてしまうからなのです(;^_^A
参考にしていただければと思います。
⑥手紙を書く
1ヶ月に1回くらい、祖父母や従兄弟に手紙を書いていました。
といっても、ほとんどは絵ですが、その中に、覚えた文字を入れていました。
○○にいったよ、○○をみたよ、○さいになったよ等、一言でいいと思います。
子供に何を書きたいか聞いて、自由に書かせてもいいです。
手紙が届くと、相手からLINE電話やお返しのお手紙があり、ひらがなを勉強するモチベーションアップにつながっていました。
親から「すごいね!」認めてもらえるのも大事ですが、第3者から認めてもらえることもとても大事です。
どこかに遊びに行ったら、そこで絵はがきを買って送るのもいいです。
それほど頻度も高くないので、お金がかかるわけではありません。
切手を貼らせたり、郵便ポストまで散歩して自分で投函させたりすると、それも楽しみや学びや思い出の一つになります。
⑦本を読む
これは意図していたわけはありませんが、読む練習になりました。
ひらがなを覚えてくると、本の文字を自分で読もうとしていました。
ですので、最初は本のタイトル、次は本文中の単語、という風に少しずつレベルアップしていきました。
ひらがなの読む練習においては、文字の多い本は向いていません。
大きな文字が少なくのっているものがいいです。
こどものともシリーズは文字が大きくわかりやすいです。
寝る前の本を読むときに、少しずつ一緒に読んでやるといいと思います。
やり方としては、文字を指さして
親:「これは?」
子:「う」
親:「これは?」
子:「さ」
親:「これは?」
子:「ぎ」
親:「そうそう!全部でなんて書いてあった?」
子:「うさぎ!」
親:「すごーい、よく読めたねえ!」
こんなやりとりでやっています。
⑧ことわざカルタ
3歳の息子はことわざカルタが大好きで、ひらがなをよむ練習になりました。
我が家が使っていたのはポプラ社の「日本のことわざかるた」です。
このカルタは小さいこどもに親しみやすい絵がいっぱいで、意味や例もカードの裏に書いてあるのでとても分かりやすくオススメです。
最初は絵で判断してとっていましたが、アプリ「たのしい!ひらがな」と同時並行してやらせているうちに、ひらがなで判断してとるように少しずつなっていました。
アウトプットの1つの方法としてやってみるといいですし、ことわざを覚えるのはいいですね(意味は説明しても3歳にはむずかしいようでしたが)
まとめ
ひらがなのオススメ練習方法8選を時期別にまとめると以下のようになります。
うちの長女はこの方法でひらがなを習得していき、この記事執筆時で小学1年生になりますが、早くからひらがなに接してきたせいか、本を沢山読みます。夫が2週間に1回図書館に連れて行って、4人家族分のカードで長女と弟の分40冊借りてきています。買い物かごいっぱいになるので夫はかなり重いようですが(;^_^A
リビングにいるとき、寝る前は本を読む習慣もつきました。
小学1年の今時点は、絵本から少し絵の少ない厚めの本に借りる本が変わってきており、1年間で400冊くらいは読んでると思います。そのせいか、ありがたいことに国語のテストは満点ばかりです。
絵本を読んでやることがなくなってきたので少し寂しい気もしますが、私の読書量をはるかに超えて読んでいますので、我が子ながらもよくやってるなとちょっと感心してます。
ただ、ひらがなの習得には個人差はありますので、無理強いはやめましょう。ひらがなや読書が嫌いになるといけませんので、その子のペースでゆっくり習得していけばいいと思います。